ガラスの話
窓ガラスの使い方ひとつで差がでる暖房燃費
1.ガラスの特徴を知って、なおかつガラスを適材適所に使うと、暖房の燃費が改善されます。
2.これだけ違う窓ガラスの「断熱性能」「日射性能」
◆窓ガラスの断熱性能
窓ガラスの断熱性能は、ペアとトリプルで違います。 また同じガラスでも断熱性能差があります。
◆窓ガラスの断熱性能と日射取得性能
窓ガラスの断熱性能と日射取得性能は、相反する傾向です。 「断熱性能」に期待すると、「日射取得性能」ダウン。 「日射取得性能」に期待すると、「断熱性能」ダウン。
◆窓ガラス選びのポイント
「日射取得」を重視すると、日射熱取得によって暖房エネルギーが削減されます。透過性が高めのガラスを選択すると効果的です。
3.窓ガラスの適材適所で更に効果的
◆窓ガラスを性能と機能で選ぶ 窓ガラス性能の“適材適所化”で効果的に快適性を! 「南面」は、日射熱の取入れ重視、日射取得ガラスを採用。
「東西面」は、日射を遮り、断熱優先のガラス選択を。
「北面」は、断熱優先したガラス選びを。
◆窓ガラスの配置を工夫する
窓ガラスの数や大きさも省エネ効果に影響します。
「南面」は、日射取得を期待し、窓面積を稼ぐ。
「東西面」は、夏場の遮熱を考え、窓面積を小さく。
窓ガラスの性能を活かす
4.省エネルギー性能に加えて快適性能は、大切な性能です。窓辺は寒くありません
5.知っていると便利な専門用語
Low-Eガラス
片側のガラスの中空層側に特殊金属膜をコーティングしたものを言います。この特殊金属膜が持つ低放射効果によって、赤外線を反射します。
遮熱ガラス(遮蔽ガラス)
Low-Eガラスの種類により「日射取得型」と「日射遮蔽型」に分かれます。遮熱型(遮蔽)は、日射取得型より日射透過率が小さく、夏の暑さ対策に有効です。
断熱ガラス(高透過ガラス)
日射遮蔽型と逆の性能を有し、日射熱の取り入れを重視したタイプのガラスです。南面の窓では冬の暖房エネルギー削減効果が期待できます。
遮熱ガラスを南に使うと冬寒い家になる
奈良県にお住まいのAさんから下のような手紙が届きました。もしやと思って、ガラスを調べてみたらすべての窓に遮熱型のガラスが使われていました。
折角の日射が60%もカットされてしまいますからこういう現象が起こるのです。
奈良県にお住まいのAさんから
資料提供 (株)エクセルシャノン 小野義彦
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